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AI GIJIROKU代替ツール5選:日英バイリンガル対応の議事録アプリ

2025年10月31日、親会社オルツ株式会社の経営破綻(粉飾決算による)に伴い、 国内9,000社以上に利用されていた議事録AIサービス「AI GIJIROKU」がサービスを終了しました。 突然のサービス終了により、多くのユーザーが代替ツールを探しています。 本記事では、AI GIJIROKUの代替として検討すべき5つのツールを、 バイリンガル対応・ボットの有無・料金体系・プライバシーの観点から徹底比較します。

1. AI GIJIROKU終了の背景と代替ツールの必要性

AI GIJIROKUは、オルツ株式会社が提供していた議事録自動作成サービスです。 ZoomやTeamsと連携し、リアルタイムで文字起こしとAI要約を行う機能で、 国内のビジネスユーザーに広く支持されていました。

しかし、2025年に親会社オルツ株式会社の粉飾決算が発覚し、経営破綻。 これに伴い、AI GIJIROKUは2025年10月31日をもってサービスを完全終了しました。 ユーザーへの事前通知期間は限られており、 多くの企業が急遽代替ツールの選定を迫られる状況となりました。

公式の移行先として「Rimo Voice」が案内されていますが、料金体系や対応言語の違いから、 すべてのユーザーにとって最適な選択肢とは限りません。 特に、日英バイリンガルで会議を行うユーザーにとっては、 英語にも対応したツールの選定が重要です。

本記事では、AI GIJIROKUからの乗り換え先として有力な5つのツールを、 実際の機能と料金に基づいて公平に比較します。

2. 選び方のポイント

AI GIJIROKUの代替ツールを選ぶ際に、確認すべきポイントは以下の5つです。

バイリンガル対応(日本語・英語)

グローバル企業や外資系企業では、日本語と英語が混在する会議が日常的です。 文字起こしだけでなく、AI要約も両言語に対応しているかが重要です。 日本語のみ対応のツールだと、英語の発言部分が正確に記録されません。

ボットの有無

会議にAIボットが参加者として表示されるかどうかは、 特にクライアントとの商談や社外会議で重要なポイントです。 ボット型はカレンダー連携による自動参加が便利ですが、 参加者に「録音されている」と気づかれるリスクがあります。

料金体系

従量課金制か定額制かで、月々のコストが大きく変わります。 会議が多い月に予算オーバーになるリスクがある従量課金と、 予算計画が立てやすい定額制のどちらが合うか検討しましょう。

議事録形式(日本式 gijiroku フォーマット)

日本のビジネスでは、「出席者」「決定事項」「アクションアイテム」「討議内容」を含む 定型の議事録フォーマットが一般的です。 海外製ツールの多くはこの形式に対応しておらず、 箇条書きのサマリーが出力されるだけのことが多いです。

プライバシーとデータ保存

録音データがクラウドに保存されるか、ローカル(自分のPC)に保存されるかは、 機密会議の多い企業にとって重要な判断基準です。 また、ユーザーデータがAI学習に使用されるかどうかも確認すべきポイントです。

3. Hanashi — ボットなし・バイリンガル・ローカル保存

Hanashi(はなし)は、京都を拠点とするNiatteru LLCが開発するmacOS向けのAI会議アシスタントです。 会議にボットを参加させず、マイクとシステム音声のデュアルストリーム同時録音で 議事録を自動作成します。

主な特徴

  • ボットなし:会議にAI参加者を追加しない。参加者リストに何も表示されず、 相手は録音に気づかない
  • 日英バイリンガル対応:文字起こし・AI要約ともに日本語と英語に対応。 日英混在の会議でも自然に処理
  • 議事録形式(gijiroku):出席者、決定事項、アクションアイテム、討議内容を含む日本式フォーマットで自動要約
  • ローカル保存:録音データはMac上に保存。外部サーバーに音声が永続保存されない。 クラウド同期はオプション
  • デュアルストリーム録音:マイク(自分)とシステム音声(相手)を同時録音し、話者を自動識別
  • 全プラットフォーム対応:Zoom、Teams、Google Meet、Webex、Slack Huddleなど、音声を再生するすべてのアプリに対応

料金

月額¥2,200(税込)の定額制で無制限使用。年額¥17,600でさらにお得。 7日間の無料トライアル(クラウド文字起こし120分・AI要約10回)あり。

注意点

  • macOSのみ:現時点ではmacOS専用。Windows版やモバイルアプリは未提供
  • 新しいサービス:大手サービスと比べて実績が少なく、ユーザーコミュニティも発展途上
  • 手動録音開始:カレンダー連携による自動録音は未対応。録音ボタンを手動で押す必要あり

こんな方におすすめ

  • 日英バイリンガルで会議を行うmacOSユーザー
  • クライアント商談でボットを表示させたくない方
  • 録音データを社外クラウドに置きたくない方
  • 毎月の料金を固定したい方

4. Rimo Voice — 公式移行パートナー

Rimo Voiceは、AI GIJIROKUの公式移行先として案内されているツールです。 日本語に特化した音声認識エンジンを持ち、法人向けの機能が充実しています。

主な特徴

  • AI GIJIROKUからの移行サポート:公式パートナーとして、データ移行の相談窓口あり
  • 高精度な日本語認識:日本語に特化した音声認識エンジンで、専門用語や固有名詞の認識精度が高い
  • Webアプリ:ブラウザベースで動作するため、OSを問わず利用可能
  • 法人向け機能:チーム共有、管理者機能、セキュリティ設定など

料金

月額¥1,500〜¥4,950の従量課金制。利用時間に応じて料金が変動します。 無料トライアルあり。

注意点

  • 日本語のみ:英語を含むバイリンガル会議には十分に対応していない
  • 従量課金:会議が多い月はコストが増加する可能性。 予算管理に注意が必要
  • クラウドのみ:ローカル保存オプションなし。すべてのデータがクラウドに保存される
  • 同時録音非対応:マイクとシステム音声の同時録音には対応していない

こんな方におすすめ

  • AI GIJIROKUからの移行をスムーズに進めたい方
  • 日本語のみの会議が中心の方
  • 法人でのチーム利用を想定している方

5. Notta — 多言語対応のオールインワン

Nottaは、104の言語に対応するAI文字起こし・要約ツールです。 Web、モバイル(iOS/Android)、デスクトップ(Windows/Mac)と 幅広いプラットフォームで利用できます。

主な特徴

  • 104言語対応:日本語・英語はもちろん、中国語、韓国語、フランス語など多言語に対応
  • マルチプラットフォーム:Web、iOS、Android、Windows、Macの全プラットフォームで利用可能
  • カレンダー連携:Google CalendarやOutlookとの連携で会議の自動録音が可能
  • 翻訳機能:文字起こし結果を別の言語に翻訳する機能あり

料金

Proプラン月額¥1,980〜(年額契約の場合)。 無料プランあり(月120分まで、機能制限あり)。

注意点

  • ボット方式:会議にNotta Botが参加者として表示される。クライアント会議では注意が必要
  • ユーザーデータの学習利用:利用規約上、ユーザーデータがAIモデルの改善に使用される可能性あり。 機密データの取り扱いに注意
  • 議事録形式が海外仕様:日本のビジネスで使われる定型議事録フォーマットには対応していない。 箇条書きのサマリー形式が中心
  • クラウドのみ:ローカル保存オプションなし

こんな方におすすめ

  • 日英以外の言語も含む多言語会議が多い方
  • Windows・モバイルでも使いたい方
  • カレンダー連携による自動録音を重視する方

6. Otter.ai — 英語に強い海外定番

Otter.aiは、英語圏で最も知名度の高いAI文字起こしサービスの一つです。 米国企業が開発しており、英語の認識精度では業界トップクラスです。

主な特徴

  • 英語の高精度認識:ネイティブ英語の文字起こし精度はトップレベル
  • Zoom・Teams・Meet連携:主要プラットフォームとのAPI連携が充実
  • AI Chat機能:文字起こし結果に対してAIに質問できる機能あり
  • Web・モバイル対応:WebアプリとiOS/Androidアプリを提供

料金

Pro月額$16.99(約¥2,500)。Business月額$30/ユーザー。 無料プランあり(月300分まで、機能制限あり)。

注意点

  • 英語中心:日本語対応はあるものの、認識精度は英語に比べて劣る。 日英混在会議での日本語パートは精度が落ちる
  • 議事録形式が非対応:日本式の議事録フォーマット(gijiroku)には対応していない。 英語圏のミーティングノート形式のみ
  • ボット方式:Otter.ai Assistantとして会議に参加。参加者に表示される
  • ドル建て決済:料金は米ドルのため、為替変動の影響を受ける

こんな方におすすめ

  • 英語の会議が大半を占める方
  • 海外チームと日常的にコミュニケーションする方
  • 英語圏のスタンダードなツールを使いたい方

7. CLOVA Note — 無料で使えるLINE発ツール

CLOVA Noteは、LINE(現LINEヤフー)が提供する無料の音声メモ・文字起こしサービスです。 モバイルアプリ中心のシンプルなツールで、個人利用に適しています。

主な特徴

  • 無料:基本機能が無料で利用可能。初期コストなしで始められる
  • 日本語文字起こし:日本語の音声認識に対応。日常会話レベルの文字起こしに利用可能
  • モバイルアプリ:iOS/Androidのアプリで手軽に録音・文字起こしが可能
  • LINE連携:LINEアカウントで簡単にログイン

料金

無料。一部プレミアム機能は有料の可能性あり。

注意点

  • AI要約なし:文字起こしのみで、議事録形式のAI要約には対応していない。 手動での議事録作成が必要
  • 限定的な機能:チーム共有、リアルタイム文字起こし、Zoom連携など、 ビジネス向け機能が不足
  • モバイル中心:デスクトップアプリやWeb版の機能が限定的。 PCでの会議利用には向いていない
  • 英語対応が限定的:バイリンガル会議には不十分

こんな方におすすめ

  • まずは無料で文字起こしを試したい方
  • 簡単なメモや個人利用が目的の方
  • 対面会議のメモ用途が中心の方

8. 5ツール比較表

5つのツールの主要な機能と料金を一覧で比較します。

機能HanashiRimo VoiceNottaOtter.aiCLOVA Note
月額料金¥2,200(定額)¥1,500〜4,950¥1,980〜$16.99(約¥2,500)無料
日本語文字起こし
英語文字起こし
AI要約・議事録
日本式議事録形式
ボットなし
ローカル保存
デュアルストリーム録音
対応OSmacOSWebWeb/Win/Mac/iOS/AndroidWeb/iOS/AndroidiOS/Android
データ学習利用なしなしありあり不明
無料トライアル7日間あり無料プランあり無料プランあり完全無料

= 対応、 = 非対応、 = 一部対応。料金は2026年2月時点。各サービスの公式サイトで最新情報をご確認ください。

9. おすすめの選び方フローチャート

用途やニーズに合わせて最適なツールを選びましょう。 以下のフローチャートを参考にしてください。

Q1: 日英バイリンガルの会議がありますか?

はい → Rimo Voice(日本語のみ)とCLOVA Note(限定的)は除外。 Hanashi、Notta、Otter.aiから選択へ

いいえ(日本語のみ) → Q2へ

Q2: 会議にボットが参加しても問題ありませんか?

問題ない → NottaまたはOtter.ai(多機能・カレンダー連携が便利)

ボットは困る → HanashiまたはRimo Voice

Q3: 料金は定額制がいいですか?

定額制がいい → Hanashi(¥2,200/月・無制限)

使った分だけ払いたい → Rimo Voice(¥1,500〜従量課金)

まずは無料で試したい → CLOVA Note(完全無料)またはNotta(無料プラン)

Q4: データのプライバシーは重要ですか?

ローカル保存が必須 / データを外部に出したくない → Hanashi(唯一のローカル保存対応)

クラウドで問題ない / AI学習利用も気にしない → Notta、Otter.ai

Q5: お使いのOSは何ですか?

macOS → すべてのツールが利用可能

Windows → Hanashi以外(Rimo Voice、Notta、Otter.ai、CLOVA Note)

モバイルのみ → Notta、Otter.ai、CLOVA Note

用途別おすすめまとめ

  • 日英バイリンガル会議 + プライバシー重視 → Hanashi
  • AI GIJIROKUからのスムーズな移行 → Rimo Voice
  • 多言語 + マルチプラットフォーム → Notta
  • 英語中心の会議 → Otter.ai
  • 無料で始めたい + 個人利用 → CLOVA Note

10. まとめ

AI GIJIROKUの突然のサービス終了は、多くのユーザーにとって困難な状況をもたらしました。 しかし、代替ツールにはそれぞれ異なる強みがあり、 自分のニーズに合ったツールを選ぶことで、 AI GIJIROKUよりも優れた体験を得られる可能性もあります。

本記事で紹介した5つのツールをまとめると:

  • Hanashi:ボットなし・バイリンガル・ローカル保存・定額制。macOSユーザーで、 プライバシーと日本式議事録を重視する方に最適
  • Rimo Voice:公式移行先。日本語特化で法人機能が充実。移行をスムーズに進めたい方向け
  • Notta:104言語対応で全プラットフォーム対応。多言語・マルチデバイスが必要な方向け
  • Otter.ai:英語圏のスタンダード。英語会議がメインの方向け
  • CLOVA Note:無料。まずは文字起こしを試したい個人ユーザー向け

どのツールも無料トライアルや無料プランがありますので、 まずは実際に試してみることをおすすめします。 特にオンライン会議での使い勝手は、実際に使ってみないとわからないものです。

なお、AI GIJIROKUの事例が示すように、クラウドのみのサービスは 運営企業の状況によってデータごと消失するリスクがあります。 長期的な安定性を考えると、ローカル保存オプションがあるツールや、 定期的にデータをエクスポートできるツールを選ぶことも、 重要な判断基準の一つです。

Hanashiを無料で試してみませんか?

7日間の無料トライアル。いつでもキャンセル可能。 ボットなしで日英バイリンガル会議の議事録を自動作成。 録音データはあなたのMacに安全に保存されます。

Mac版をダウンロード

公開日:2026年2月18日

この記事は、AI GIJIROKUサービス終了後の代替ツールを探している方のために作成されました。 情報は執筆時点のものです。最新の料金・機能は各サービスの公式サイトをご確認ください。 各ツールの評価は筆者の調査に基づくものであり、すべての利用シナリオを網羅するものではありません。